ご挨拶

第13回日本眼形成再建外科学会学術集会 会長 中島 勇魚

第13回日本眼形成再建外科学会学術集会

会長中島 勇魚(高知大学医学部眼科学講座)

このたび、第13回日本眼形成再建外科学会学術集会を2026年6月に高知県民文化ホールにて開催させていただくこととなりました。歴史ある本学会を高知の地で主催できますことを大変光栄に存じます。開催にあたり、ご支援を賜りました関係各位に心より御礼申し上げます。

本学会のテーマは「眼形成の未来」といたしました。「未来」とは、単に新しい手術機器や薬剤の進歩を意味するものではありません。我が国における眼形成分野の発展を担う若手医師や研究者が切り拓いていくこれからの時代をも含意しています。本大会では、その未来を担う若手医師を主体としたシンポジウムを企画し、次世代の視点と熱意が存分に発揮される場といたしました。若手の挑戦と先達の経験が響き合うことで、世代を超えた学びと交流が生まれ、継承と革新を重ねながら眼形成の未来はますます広がっていくものと確信しております。

また、本大会のポスターには、高知の初夏を彩る蛍をモチーフにいたしました。暗闇に小さな光が集まり、大きな輝きとなる姿は、未来の眼形成を照らす若手の力を象徴しています。蛍の光が一つひとつ尊く、また集うことで強さを増すように、本学会も新しい時代を築く場となることを願っております。

開催地である高知県は、雄大な太平洋に面し、清流四万十川や仁淀川をはじめとする豊かな自然に恵まれています。また、皿鉢料理やカツオのたたきといった独自の食文化、人情味あふれる風土も高知の大きな魅力です。昼は学びを深め、夜は高知ならではのおいしい料理を囲みながら交流を深めていただきたいと思います。高知に足を運ぶ機会はそう多くないからこそ、参加される皆さまに存分にご満足いただけるよう、万全の準備を進めてまいります。

さらに、眼形成・涙道・腫瘍などに関する症例検討や手術術式を含む一般演題も広く募集いたします。眼形成を専門とする先生方はもとより、これから志す先生方、そして少しでも眼形成に関心をお持ちの眼科・形成外科の先生方にもご参加いただき、活発な議論と温かな交流の場となることを願っております。多くの先生方とともに、高知の地で眼形成の未来を語り合えることを心より楽しみにしております。

2025年吉日